24日付中国新聞「天風録」


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中国といっても悪の枢軸国の中共に非ず。
「天風録」はチョウニチ新聞の「天声人語」に当たる。
ときどきしか読まぬが、今日のはいい話だったので、ちょいと長いが全文紹介せり。

よく働く農家を指して「朝は朝星、夜は夜星」と言う。
星が残る夜明け前から、また瞬きだす日暮れまで田畑で精を出すことの例え。
野菜を残す子に言い含める時にも、かつてはよく聞かされたものだ。

きのう国際宇宙ステ-ションに乗り込んだ油井亀美也さんは、信州の農家に生まれた。
朝採りの手伝いとして畑から仰ぎ見た朝星に魅入られ、「学者になって火星に行く」
と小学校の卒業文集には書く。
40代半ばとなって、夢にもう一度近づいた。

子ども時代は「身の回りの事が満足にできず、食事にもやたらと時間がかかった」という。
「目標を定めて一歩一歩、地道に努力していく」。
名前の「亀」になぞらえたモット-も、30年余りの歳月のたまものと思えば味わい深い。

後を継がせるつもりだった父の輔司さんが、諦めた理由を信濃毎日新聞に打ち明けている。
「私の夢より息子の夢の方が大きい」。
親心は厚く、尊い。
きのうも旅立ちを見守り「尊敬します。息子を」と目を潤ませた。

宇宙ステ-ションは、地球の周りを回っている。
流れ星のように光る姿は条件が良ければ、日の出前と日没後に肉眼で見えるらしい。
今度は、油井さんが「朝星」「夜星」になる。


by getteng | 2015-07-24 15:00 | その他 | Comments(0)
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