





武家屋敷からの帰路、錦帯橋の係員との立ち話で「五橋」が話題に。
で、係員が直ぐ先に「五橋文庫」ありと教えてくれ、
お初に聞くことだと急ぎ入館すると、
そこにたまたま来館中の5代目当主がいるじゃないか!
歳を取って仙人みたいに変わっていたが、懐かしく旧交を温めたしだい。
彼は6年後輩の校友で、老生退職後以来の再会だった。
老生現役も終盤数年間は、毎年数人の校友と共に同家で新酒をいただいたものだ。
現在、酒蔵は娘婿の六代目に任せているとか。
酒井酒造は明治4(1871)年に錦川の伏流水に恵まれたこの地に蔵を構えた。
ブランド五橋の名は五連の反り橋「錦帯橋」に由来する。
3代が残した美術品には千利休や上村松園などの書画があり、
多くの蒔絵の硯箱や印籠なども残っている。
2017年3月、5代当主が3代の残したものをと小林東五の寄贈品を合わせて、
五橋文庫を創設したものである。
隣接の「臨川館」は酒井酒造の迎賓館で、
これらは第1回いわくに景観賞を受賞している。